市役所で挙式!?ロシアの結婚式
日本よりもずっと北にあるロシア。
その為、気温が日本よりも低くなる日も少なくありません。
ボルシチやビーフストロガノフ、ピロシキなどのロシア料理は、日本でも人気があります。
また、アルコールではウォッカなども有名です。
そんなロシアの結婚式は、日本と異なる点がいくつかあります。
中でも驚くのが、結婚式をする場所についてです。
日本では、カップルそれぞれ結婚式を挙げる場所は異なりますが、神前、チャペル、仏前、人前などが一般的ではないかと思います。
素敵なチャペルのバージンロードを、歩くのが夢だとおっしゃる方もいます。
しかし、ロシアは違います。
そこは市役所。
つまり、ロシアでは結婚式は市役所で行われるのです。
これには理由があります。
ロシアでは、日本のように結婚式のようなセレモニーがありません。
その為、結婚したいと思ったら、市役所に届けを出せばそれでよいのです。
きちんと手続きをすることさえできれば、二人は夫婦ということです。
市役所の職員の前で必要な書類を作成し、誓いのキス。
指輪の交換もあります。
当たり前ですが、市役所は市民が色々な理由で足を運ぶ場所でもあります。
ですから、見も知らぬ多くの人の前でこれらを行うことになります。
その後は、披露宴を行います。
ここは、日本と同じです。
披露宴に招待するゲストは、個人差もありますが、だいたい100人程度になることが多いようです。
ただし、披露宴が始まるのは、お母さんが持ってきたパンと塩を食べてから。
これもまた、日本にはない習慣です。
ここから、楽しい披露宴がスタートすることになります。
披露宴では、たくさんのごちそうが用意されます。
そこで食べたり飲んだりしながら、にぎやかに過ごします。
しかしながら、引き出物のようなものは用意されません。
また、ご祝儀も決まった額はなく、それぞれが思う金額を包むことになります。
靴を盗む?
ロシアの披露宴では、とてもユニークな習慣があります。
それは、新婦の友人たちによる靴盗みと呼ばれるものです。
新婦の靴を新婦の友達が片方盗みます。
それを返してもらう為に、新郎が追いかけます。
すると、新婦の友達は片方の靴を返す代わりにお金を要求。
そのお金を用意するために、会場のゲストが新郎にお金をあげます。
こうしてみんなから集めたお金が、この結婚のご祝儀となるのだそうです。
このように、面白い習慣があります。
ロシアの結婚式は、このように日本と似ているところもあれば、驚くようなこともありますし、素敵な文化もあります。
ただ、おめでたい大切なものであることは間違いありません。
多くの人に祝福されて、新しい人生をスタート。
そこは日本もロシアも同じです。