ミルクで乾杯!モロッコの結婚式
ヨーロッパの文化と、どこまでも続く砂漠が印象的な国であるモロッコ。
モロッコは、北アフリカに位置している国で、様々な文化が混ざり合った人気の観光地でもあります。
建築物や雑貨など、全てのものが色とりどりで美しく、タジン鍋なども有名です。
また、優しくて陽気な人が多いのもモロッコの特徴です。
「マラケシュ」や「シャウエン」などの、有名な観光スポットもあります。
この他にも素晴らしい観光地が多く、一度行けばまた行きたくなる方も多いようです。
モロッコの結婚式では、新婦はモロッコの伝統衣装を着ます。
衣装の色は白色。
しかし結婚式が始まる数日前より、新婦は色々準備することもあります。
まずは、「ハンマーム」と呼ばれるサウナで、体を綺麗にすることから始まります。
これは、一般的に門出の儀式と言われているもので、貸し切りにしたハンマームで、丁寧に清め次の準備へと続きます。
次の日は、新婦の手足にタトゥーを入れます。
これを、「ヘナの儀式」と呼びます。
そしていよいよ三日目になると、披露宴と結婚式が行われます。
つまり、結婚式に三日間かかるということになります。
また、日本では結婚式をしてから披露宴をすることになりますが、モロッコでは順番が逆です。
披露宴では、ベリーダンスをみんなで踊ったり美味しいお料理を食べたりととても賑やかです。
ただし、日本と異なるのは、披露宴では一切アルコールが用意されないと言うことです。
これは、宗教上のことが理由です。
アルコールの代わりに、ミルクなどを飲みます。
そして披露宴が終わると、いよいよ「結婚の儀式」に入ります。
日本と同じように、新郎新婦の間で指輪の交換もあります。
その後、街を車でお披露目しながら回り、結婚式の全てが終了します。
日本のように、二次会のようなものはありません。
結婚式にはどれくらいの費用がかかるか
モロッコでは、結婚式にかかる費用はもちろんですが、新婦や新婦の家族に贈る費用はもっと高額になっています。
神父ら新婦の家族に贈る金額は、だいたい250万円から300万円程度とされています。
ここが、日本とは異なる点かもしれません。
結婚式には、だいたい100人程度の方がゲストとして出席。
ご祝儀を用意する習慣もありませんし、引き出物などを用意する習慣もありません。
こういったことを色々考えてみると、モロッコの結婚式は何かとお金がかかるものであるように感じます。
にぎやかで楽しく、長期間に及ぶ結婚式ですが、みんなに祝福される素敵な結婚式です。
モロッコでは、女性の結婚平均年齢は日本よりもずっと若くて、だいたい23歳くらいなのだそうです。
そして、新郎になる方の平均年齢は、27歳。
やはりこちらも、日本よりも年齢が低いようです。