同性結婚も可能なフィンランドの結婚式

北欧にある素敵な国であるフィンランド。
国民のほとんどがフィン人です。
かつては、農業が盛んでのどかなイメージもあったかもしれませんが、現在は工業先進国としての認識も非常に高く、経済大国としても注目されています。

また、フィンランドは女性が活躍する国としても有名で、「男女同権思想」といったこともこの国の特徴と言えるでしょう。
そして、男女共に自分の人生を大切にすると言った考え方が多く見られます。
フィンランドでは、結婚すると新郎の姓を名乗る人もいますが、結婚後も自分の姓を名乗る人や、自分の姓と新郎の姓を組合わせたものを使う方もいます。
また、フィンランドは、同性結婚が可能な国です。

そんなフィンランドですが、結婚についても慎重に考えているため、同棲を経験する人も少なくありません。
そこから、結婚するかどうか判断するのです。
そして、結婚することになった場合は、日本よりもシンプルな両家の顔合わせのようなものを行います。

結婚式は、教会で行われることがほとんどです。
その際に着るウェディングドレスは、日本のようにレンタルする人もいますが、購入して結婚式に着用し、その後も大切に保管する方が多いようです。
他にも、先祖代々着ているウェディングドレスを着て、結婚式に出る新婦もいます。

披露宴について

フィンランドの披露宴は、日本よりも長時間になることがほとんどです。
半日以上続くこともあります。
披露宴は、公民館など会場を借りて行うこともありますが、自宅にゲスト招いてそこでアットホームなパーティーを行うことも少なくありません。
会場の飾りつけは、自分たちでやることになります。

披露宴の準備は、結婚式を上げたばかりの新郎とその家族、そして新婦とその家族が行うことが多いようです。
日本のように専門にやってくれるような人をおらず、デザインなど全ての装飾を自分たちでするのです。
そして、本当に親しい方や出席して欲しい間柄の方だけを招待し、温かい披露宴が行われます。

また、フィンランドのお国柄でもあるのですが、結婚式はサマーシーズンに行われることがほとんどです。
ご祝儀のようなものはなく、そのかわりにプレゼントを用意します。

自分の人生を、大切にしたいと考えている方が多いと言われているフィンランド。
それは、結婚をするかしないか、結婚する場合に本当に祝って欲しい人は誰なのかはっきりとさせ、招待するといったところからも感じられます。
結婚式も、大切にしたいと言う当たり前の気持ちをより大切にしているとも言えるのかもしれません。

そして、するとなったらしっかりとそれに向き合い、大切に丁寧に行うといった特徴もあるように感じます。

結納が長い南米ペルーの結婚式

大昔から、古代文明が栄えてきた国である南米ペルー。
多くの世界遺産があることでも有名です。
「チャン・チャン遺跡地帯」、「クスコ市街」、「チャビンの考古遺跡」、「リマ歴史地区」、「マヌー国立公園」「マチュ・ピチュ」や「リオ・アビセオ国立公園」など多数存在しています。

ペルーで暮らす多くの方が、ローマカトリックです。
日本では、女性は結婚するとそれまでの名字が変わり、新郎の姓を名乗る方が一般的ですが、ペルーでは異なります。

ペルーでは、自分と新郎の姓を両方合わせて名乗るのが一般的だったのですが、その後法律が変わり、日本同様に新郎の姓を名乗ることもできますし、自分の名前を名乗ることもできるようになっています。
つまり、場合によっては夫婦別姓である場合もあるということです。

そんなペルーの結婚式ですが、結納から結婚式、披露宴と、日本のそれとは異なるものがたくさんあります。
日本では、結納は両家の家族が顔をわせ、食事をしたり会話をしたりしながら進めることが多いと思いますが、ペルーでは異なります。

ペルーでは、結婚する前に新郎が新婦の家で一緒に暮すのが、この結納のような位置づけになるのだそうです。
ですから、同居期間は数か月から数年に及ぶこともあり、いわば非常に長い結納ということになります。

結婚式と披露宴について

ペルーでは、宗教的なこともあり、結婚式は教会で挙げるのが一般的です。
また、調印式も行われます。
その後披露宴に入ることになるのですが、ここでは盛大に行われます。
形式を重んじることはあまりなくて、友人などに気軽に声をかけて披露宴に招待します。

そして、みんなでワイワイダンスを踊ったり、食事を楽しんだりしながら過ごします。
とにかく踊り続けるのが、ペルーの結婚式の特徴とも言えるかもしれません。
みんなで楽しく過ごせることが、何よりといった考えもあるようです。

ペルーの収入を考えた場合、結婚式や披露宴にかける費用は高額です。
ゲストの数はこれと言って決まってはいないのですが、とても大切にします。
ここからも、その思いが感じられるのではないでしょうか。

披露宴では、新婦は全ての男性ゲストとワルツを踊ります。
同じように、新郎も、女性ゲストとワルツを踊ることになりますので、体力的にもなかなかな披露宴になりそうです。
しかしながら、こうやって来てくれた方を大切にしようとする気持ちは、とても素敵です。

このように、ペルーの結婚式は、形式を重んじることよりも、如何に幸せになれるかということに力を折れているように感じます。
長い期間をかけて行う結納から、結婚式や披露宴のおもてなしなど全てに、それが感じられます。

市役所で挙式!?ロシアの結婚式

日本よりもずっと北にあるロシア。
その為、気温が日本よりも低くなる日も少なくありません。
ボルシチやビーフストロガノフ、ピロシキなどのロシア料理は、日本でも人気があります。
また、アルコールではウォッカなども有名です。

そんなロシアの結婚式は、日本と異なる点がいくつかあります。
中でも驚くのが、結婚式をする場所についてです。
日本では、カップルそれぞれ結婚式を挙げる場所は異なりますが、神前、チャペル、仏前、人前などが一般的ではないかと思います。
素敵なチャペルのバージンロードを、歩くのが夢だとおっしゃる方もいます。

しかし、ロシアは違います。
そこは市役所。
つまり、ロシアでは結婚式は市役所で行われるのです。
これには理由があります。

ロシアでは、日本のように結婚式のようなセレモニーがありません。
その為、結婚したいと思ったら、市役所に届けを出せばそれでよいのです。
きちんと手続きをすることさえできれば、二人は夫婦ということです。

市役所の職員の前で必要な書類を作成し、誓いのキス。
指輪の交換もあります。
当たり前ですが、市役所は市民が色々な理由で足を運ぶ場所でもあります。
ですから、見も知らぬ多くの人の前でこれらを行うことになります。

その後は、披露宴を行います。
ここは、日本と同じです。

披露宴に招待するゲストは、個人差もありますが、だいたい100人程度になることが多いようです。
ただし、披露宴が始まるのは、お母さんが持ってきたパンと塩を食べてから。
これもまた、日本にはない習慣です。
ここから、楽しい披露宴がスタートすることになります。

披露宴では、たくさんのごちそうが用意されます。
そこで食べたり飲んだりしながら、にぎやかに過ごします。
しかしながら、引き出物のようなものは用意されません。
また、ご祝儀も決まった額はなく、それぞれが思う金額を包むことになります。

靴を盗む?

ロシアの披露宴では、とてもユニークな習慣があります。
それは、新婦の友人たちによる靴盗みと呼ばれるものです。
新婦の靴を新婦の友達が片方盗みます。
それを返してもらう為に、新郎が追いかけます。

すると、新婦の友達は片方の靴を返す代わりにお金を要求。
そのお金を用意するために、会場のゲストが新郎にお金をあげます。
こうしてみんなから集めたお金が、この結婚のご祝儀となるのだそうです。
このように、面白い習慣があります。

ロシアの結婚式は、このように日本と似ているところもあれば、驚くようなこともありますし、素敵な文化もあります。
ただ、おめでたい大切なものであることは間違いありません。
多くの人に祝福されて、新しい人生をスタート。
そこは日本もロシアも同じです。